こんなお悩みについて解決できる記事を書きました。
美容師歴15年/都内美容室で現役stylistとして活躍中。ヘアケアマイスターの資格を取得中/福祉理美容師の資格取得
お客様とのコミュニケーションから得たリアルな声を活かし、豊富な経験と知識を織り交ぜた情報をお届けしています。
「最近白髪が増えてきたんだけど、そろそろ白髪染めするべき?」「白髪染めとおしゃれ染めって何が違うの?」と疑問に思うお客様が多くいます。
そして、「白髪染め=暗い(黒に近い色)」と思われている方が多いですね。
今回ご紹介する「[白髪染めとおしゃれ染め]最近白髪が気になり始めたんだけどどっちで染めるべき?」を読めば、白髪染めやおしゃれ染めについて理解できて、白髪を染める上でどうすれば良いかわかるようになります。
実際に、カウンセリング時でお客様の話を聞くと、意外と白髪染めやおしゃれ染めについてあまりわかっていないという声を聞くことが多いです。
そんなお悩みを解消できるように解説していきますので、気軽にご覧くださいね。
白髪染めとおしゃれ染めどっちで染めるべき?
美容院で頼む時やセルフカラーをする時に「そろそろ白髪染めしないとダメだよね?」「もうおしゃれ染めでは無理かな?」など「おしゃれ染め・白髪染め」どちらでお願いしたらよいか?どちらで染めたらいいか悩むこともありますよね。
そして、まだそんなに白髪が生えていない場合どうしたらいいか分からないことがあると思います。
白髪染めとヘアカラーのどちらを選ぶかは「白髪の多さ」「白髪が生えている場所」「希望の髪色・明るさ」などによっても変わってきます。
美容院でオーダーし染める場合は、要望と髪の状態(白髪の多さ、白髪が生えている場所、希望の髪色・明るさ)に合わせて、おしゃれ染めに白髪染めを混ぜたり、白髪染めにおしゃれ染めを混ぜたり、お客様の髪質に合わせオリジナルに調合していることもあります。
なので、美容院で染める場合はおしゃれ染めか白髪染めどっちで染めるかは悩まなくて良いと思います。
ただ、どういった内容、カラー剤を使うかは聞いた方が良いですね!というか説明してくれるはず。
白髪を染める3つの方法
白髪を染めるパターンとして以下の3つがあります。
- 白髪と黒髪を同じぐらいの明るさに染める
- 白髪は無視して明るく染める
- ハイライトを入れて白髪を目立たなく染める
白髪と黒髪を同じぐらいの明るさに染める
最近の白髪染めのカラー剤は、わりと明るめの色でも染める事が可能です。
とはいえ、白髪がしっかり染まる明るさには限界があり、トーンで言うと7〜8トーンくらいまでが白髪がしっかり染まる限界の明るさです。
なので、7〜8トーン以下くらいであれば白髪と黒髪を同じぐらいの明るさにキレイに染められます。
白髪は無視して明るく染める
「白髪染めをしてもすぐに伸びて根元が気になる」という人は、白髪を無視して全体を明るい色に染めるのもおすすめです。
暗く染めて根元が伸び白髪が生えてくると、コントラストの差によって白髪が目立ち、老けて見えることがあります。
明るめの色に染めるとコントラストの差が少なくなり、暗い色で染めるよりも白髪が目立ちにくくなります。
ハイライトを入れて白髪を目立たなく染める
ハイライトを白髪が気になる分け目や生え際を中心に多めに入れて「白髪を目立たなく」見せて染めるヘアカラーです。
白髪染めハイライトは、白髪を活かしたカラーリングのため、暗いカラーだけでなく、明るいカラーにも染めることができます。
白髪染めとおしゃれ染めの共通点と相違点
一般的にオシャレ染めは黒髪を明るく、白髪染めは髪を暗くするというイメージがありますよね。
白髪染めとおしゃれ染め何がどう違うかを簡単に解説していきます。
白髪染めとおしゃれ染めも髪の中での作用は同じ
基本的には白髪染めもオシャレ染めも髪の中で起こっている反応は同じです。
髪の内部ではアルカリの力でキューティクルを開き、隙間から酸化染料と過酸化水素が髪の内部へ浸透します。そして、過酸化水素がメラニンを脱色し、同時に酸化染料を酸化して染毛していきます。
白髪染めとおしゃれ染めの違いは?
ヘアカラー(おしゃれ染め)と白髪染めの違いは「染料の濃さ」と「脱色作用と染色作用」のどちらが強いかということです。
オシャレ染めの場合、多くの色味を楽しめるようにブラウンの配合を少なくし、彩度を出しやすいように調合されています。そして、白髪染めよりも「脱色作用」が強いです。
髪の毛内部のメラニン色素(黒い色素)が染料よりも強く残っているとキレイに発色しないので、脱色作用を強くし、髪内部のメラニン色素を分解し、少ない染料でもキレイに発色し染めます。
白髪染めの場合、染料の中にブラウンの色味が多く入っており、白髪が安定して染まるように作られています。そして「染色作用」の方が強いです。
白髪はメラニン色素がない(少ない)状態です。白髪は黒髪に比べて染まりにくく、メラニン色素がない状態から、「染まった!」と目で見て、わかるだけの染まり方をするためには「濃いブラウン」の色素を大量に入れる必要があります。なのでカラーも明るい色よりも暗い色が多くなっています。
そして、白髪や白髪に交じっている黒髪も一緒に染めることを前提に作られていて、白髪と黒髪の差を少なくして、髪に色を入れます。
染料を髪に浸透させるためにも、アルカリによってキューティクルを膨潤させる必要があり、髪の内部では、脱色と染色の相反する反応が起きています。
白髪染め(グレイカラー)の特徴
日本では、白髪染めのことを「グレイカラー」と呼ぶことがあります。その理由として、海外では白髪のことをグレイヘアと呼ぶことからきていると言われています。
上記でも解説した通り白髪染めは、染料の中に濃いブラウンの色味が多く入っており、白髪が安定して染まるように作られています。そして「染色作用」が強いカラー剤です。
明るくすればするほど、白髪をしっかりと染めることが難しくなります。
しかし、今の白髪染め(グレイカラー)の薬剤は、昔と比べると色味が選べるようになっていたり、従来より明るめの仕上がりでも白髪が染まるものが増えてきましたね。
メリット
白髪染めのメリットはこちらです↓
- 白髪をしっかりと染めることができる
- 髪の毛を暗めなトーンで染めることができる
- 色持ちが良い
白髪染めの1番のメリットは、やはり白髪がしっかりキレイに染まることです。
「白髪があると、実年齢よりも年上に見える」「老けて見える」と思ったことありますよね?白髪があると、黒髪の人よりも年齢が上に見られがちです。
適切なカラーやヘアケアにより、髪色をキレイにし若々しい印象を保つことができます。
デメリット
白髪染めのデメリットはこちらです↓
- 明るいトーンへのカラーチェンジが難しい
- 鮮やかさや透明感のある色味になりにくい
- 頭皮と髪への負担が大きい
- 赤みが出やすい
白髪染めは、染料の濃いブラウンの色味で構成されているので、鮮やかさや透明感のある色味などに発色しにくいです。そして、一度髪の毛に入れた濃い色素は、明るくしづらく、透明感のある色味にカラーチェンジするのが難しくなります。
また、白髪染めはメラニン色素がない白髪のキューティクルを開き、髪の内部に染料を入れます。
染毛力の強い染料成分が多く含まれ刺激が強く、キューティクルを開くので、髪と頭皮にダメージを与えやすいです。
そして、一般的に白髪染めは根元にしっかりとカラー剤を塗って染めていくので、おしゃれ染めと比べると頭皮の負担が大きくなります。
おしゃれ染め(ファッションカラー)の特徴
オシャレ染めやファッションカラーはオシャレ感覚、ファッション感覚で髪の色を変えるときに使われるものです。現在は「ヘアカラー」と呼ばれることが多いですね。
これらは色の幅が広く、明るさも豊富にありますが、明るい色ほど脱色の作用が強くなり、色素の含有量は少ない設計になっています。
おしゃれ染めはメラニン色素のある髪を脱色しながら染めます。もともと髪に色素があるため、ベースとなるブラウンの染料は少なめに構成されています。
暗い色はもちろん明るい色までトーンの幅も広く、色味の種類も豊富なのが特徴です。
おしゃれ染めはメラニン色素のある髪を脱色しながら染めるので、明るい色では白髪は染まりにくくぼかす程度の仕上がりになります。
メリット
- 明るくすることや赤みを消したカラーもできる
- ブラウン系、青、黄、赤、ピンクなど鮮やかな色味がある
- カラーチェンジも楽しみやすい
おしゃれ染めは明度の幅が広く、明るい色に染められます。
色の種類も豊富でアクセントカラーとしても楽しめるのが魅力です。
デメリット
- 白髪染めと比べると退色が早い
- 明るくなるほど髪の毛へのダメージが増える
- 白髪がしっかりと染まらない
おしゃれ染めの染色力は白髪染めに比べて弱いため、色持ちが短く、3週間~1ヶ月程度で色落ちを感じることが多いと思います。
まとめ
以上で「白髪染めとおしゃれ染めどっちで染めるべきか」「白髪染めとおしゃれ染めの違いについて」を解説させていただきました。
美容院でオーダーして染める時は、白髪の量や髪質、ダメージ具合などを考慮し、白髪染めやおしゃれ染めの両方をうまく組み合わせて使用することも多いので、どっちで染めるかは悩まなくて良いと思います。
どうなりたいかの方が重要ですね!
染めるパターンとして3つの方法があるので、もう一度確認しときましょう。
- 白髪と黒髪を同じぐらいの明るさに染める
- 白髪は無視して明るく染める
- ハイライトを入れて白髪を目立たなく染める
そして、白髪染めとおしゃれ染めの違いとしては、「染料の濃さ」と「脱色作用と染色作用」のどちらが強いかということです。
そのため、白髪染めは、白髪が染まり色持ちが良く均一なカラーにしやすいですし、おしゃれ染めは、髪を明るくでき多彩な色を楽しめたりカラーチェンジも楽しみやすいですね。
ただ、白髪染めもオシャレ染めもキレイに染まった状態にするにはヘアケアが重要です。
おすすめのヘアケアアイテムをこちらの記事でまとめましたので合わせ読んでみて下さい。
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