いつも縮毛矯正かけてるけど、髪がどうなっているか知らないな
ストレートパーマと何が違うの?
傷みが気になるけどどうすればいい?
そこで本記事では、次のことをお伝えします。
- 縮毛矯正って何?ストレートパーマとの違いについて
- 縮毛矯正のメリット・デメリットについて
- 頻度や注意点
という僕は美容師歴14年
縮毛矯正を累計1000人以上施術経験あり。そして、美容業界において名誉と権威ある称号”ヘアケアマイスター”取得中です。
最近では薬剤や技術の進化にともない、ナチュラルなストレートヘアが実現可能になった縮毛矯正。一昔前の縮毛矯正と比べるとダメージも抑えられて、柔らかい毛先もできるようになってきました。縮毛矯正を定期的にかける方も多くいる中で「なんとなく」かけたりしてないですか?
分かった状態でかけてもらう方が普段のケアの意識が変わったり、キレイになる要素満載です。
本記事を読めば、縮毛矯正やクセについてわかり、ヘアリテラシーがアップします。
簡単にまとめているのでサクッとお読みください。どうぞよろしくです。
縮毛矯正の基本
縮毛矯正とは
縮毛矯正は、最新のテクニックと特殊な薬剤を使って、髪の毛1本1本に熱を加えてクセを伸ばし、ツヤのあるストレートヘアに仕上げる技術です。クセ毛で悩む人や湿気に弱いクセ毛の方におすすめで、髪にツヤを出したり、ボリュームを抑えたいときに役立ちます。
サロンでは、薬剤を使いながら髪をパネルごとに均一な形状に整え、手入れが簡単でまとまりのある髪にしていきます。
主な縮毛矯正の種類
- ベーシックな「アルカリ性縮毛矯正」
- アルカリを抑えた「酸性縮毛矯正」
- 熱による負担軽減「低温縮毛矯正」
- ダメージ弱めの「コスメ縮毛矯正」
など様々な種類がある。
クセ毛について
クセ毛になる主な理由は、毛穴の歪みと毛髪内部の構造の2つにあります。
毛穴の歪みによって、髪の毛が出てくるまでの通り道がうねうねと歪んで、表面に出てきた髪も歪んだままクセ毛として伸びてくるということです。
こういった性質のクセはロングだとクセが収まり、ショートになるとクセが出るという場合が多いです。
毛髪の内部構造には、コルテックスと呼ばれる要素が存在します。このコルテックスは、髪の形や弾力に関与するたんぱく質です。
コルテックスには、柔らかく水分を含みやすいオルトコルテックスと、硬く水分を含みにくいパラコルテックスの2種類の領域が存在します。これらのコルテックスが均一に配置され、バランスが取れている状態では髪は直毛を保つことができます。
しかし、どちらかに偏りが生じると、硬さと柔らかさの相反する性質が影響し、髪の形状が歪んでクセが現れることになります。
縮毛矯正の原理と行程
クセ毛の原因は、たんぱく質の歪みと解説しました。
簡単にいうと、この歪みを解き、正しく結合させるのが縮毛矯正です。
縮毛矯正の原理と行程を一緒にご紹介します。
↓↓↓↓
- 1剤(薬剤)で髪の毛のタンパク質を柔らかくし、結合を切る・・・ くせ毛の方は髪の毛のたんぱく質の形が歪んでしまっている状態なんです。
そのため、まずはタンパク質の形状を変化させます。髪質に合わせた薬剤の使い分けをすることでしっかりとクセを取りながらダメージの少ない縮毛矯正をかけることができます。 逆に言えば、「とりあえず強い薬剤を使う」という考え方では髪を傷ませます。 - 1剤(薬剤)流しとドライ・・・一定の時間を経て薬剤を洗い流し、その後、ドライヤーで髪を乾かします。
濡れた状態でアイロン作業を行うとダメージが進行するため注意が必要です。 - 乾いたらヘアアイロンでストレートに・・・ アイロンをするときは最小限の回数で正確に熱を当てることで、ダメージを少なく自然な仕上がりにすることができます。
また、髪質に合わせてアイロンの温度や力の強弱、スピードなどをコントロールすることが重要です。 - 2剤(薬剤)でストレートにした髪を固定・・・ストレートにした髪を、2剤(薬剤)でしっかりと固定します。反応が不十分だとクセが戻りやすくなり、ダメージも進行する可能性があるため注意が必要。
- トリートメント・ブローを行う・・・最後にトリートメントをしてブローを行えば完成。
縮毛矯正についてのメリット・デメリットやストパーの違い
縮毛矯正のメリット
縮毛矯正は、強固なクセも綺麗に伸び、一度くせを伸ばすと半永久的にストレートな状態を形状固定・維持できることが最大のメリットです。年齢を重ねるにつれて生まれるうねりやパサつきなどをケアし、ツヤとまとまりのある髪に出来ることもメリットの一つです。
縮毛矯正のデメリット
縮毛矯正のデメリットは、髪に大きなダメージを与えることです。
髪の結合を切り、再びつなげるという髪に負担のかかる処理を行うため、ダメージが発生します。
ベースの髪が極端に傷んでいる場合、施術が難しいこともあります。施術時間が長いことや、料金も高いのがデメリットとしてあり、自宅でのケアも必須になります。
縮毛矯正は、特に施術者によって技術の差が出る施術で、デメリットのダメージの部分に関しては0%には出来ないが技術力によってはカバーできる部分が多いです。
なんとなく美容院に行かずに下調べしてから縮毛矯正をかけましょう。
縮毛矯正とストレートパーマの違い
ストレートパーマ
ストレートパーマは髪のクセを整える施術ですが、縮毛矯正と違いストレートアイロンを使用しない施術になります。
目的としては、ボリューム落としとパーマ落としのためのもので、うねりが出るほどのクセではなく、ボワっと広がる少しのクセを抑えることや一度かけたパーマを取るなどです。
縮毛矯正との違いを簡単に↓
クセやうねりが気になる場合は縮毛矯正をするようにしましょう。
ただ、ストレートパーマは熱ダメージがないので低ダメージではあります。しかし、ダメージがゼロというわけではないので薬剤選定はとても重要です。ストレートパーマで使う1剤は縮毛矯正と同じものを使うので薬剤としてのダメージは縮毛矯正とさほど変わらないです。
アイロンワークがない分一般の方がセルフでやりがちですが、とても危険なので基本的にはサロンで施術を受けるのがオススメです。
縮毛矯正の頻度と注意点
髪の毛はしばらくすると、新しい毛(クセ)が生えてきてしまいます。そのため、定期的に縮毛矯正の施術を受ける必要がありますが、一度矯正した部分にもう一度かけないようにしましょう。複数回ダメージの大きい縮毛矯正を行うと、髪がボロボロになります。
縮毛矯正の頻度は?リタッチ推奨
縮毛矯正をかけた後は、できるだけ3ヶ月以上開けてください。
なぜなら、縮毛矯正の1液は頭皮から約1cmあけないといけないです。(根本から薬剤をつけてしまうと折れてしまったり、頭皮が荒れてしまったりする可能性があるから)
髪は通常1ヶ月に約1センチ伸びるため、3ヶ月以内に再施術すると前回とかけた所と薬剤が被ってしまい、ダメージの原因になります。縮毛矯正はダメージがかかりやすい施術なので、3ヶ月以上の間隔を開けることで髪を守り、ビビリ毛や広がりを防ぐことができます。基本的にはリタッチをお勧めします。
施術前後の注意点
施術前の確認
過去にブリーチや明るいカラーを施術されたことがあり、過度なダメージが髪に残っている場合は施術が難しいことがあります。
酸熱トリートメントやストレートパーマも、かけ方や頻度によってはダメージが蓄積されている可能性があるので施術が難しいこともあります。
施術後の注意点
24~48時間はシャンプーを控える・・・縮毛矯正の直後は、タンパク質の結合が不安定です。縮毛矯正を固定させるには1日以上必要になります。守らないと、せっかくの縮毛矯正が取れやすくなるので注意。
耳にかける、帽子を被る、強く結ぶのも出来る限り避ける・・・縮毛矯正後は髪が不安定になっているため跡がつきやすくなっています。24~48時間は帽子・ゴム・ピンなどで髪の毛を固定しないようにしましょう。
髪の状態によるがカラーやパーマ、ブリーチNG・・・縮毛矯正が取れたり、髪が傷んでしまう原因になるからです。1〜2週間は空けましょう。
縮毛矯正のツヤ感を保つためのホームケア
縮毛矯正の持ちを良くするには、160度以上の高温でアイロンを通し過ぎたり、髪の毛を濡らしたまま放置しないようにしましょう。髪の毛にダメージを与えない為に常にです。
そして、ほとんどの方がトリートメントを重視されますが、なんといってもシャンプーが1番重要です。なぜなら、シャンプーは唯一髪を傷つけてしまう要素があるからです。
通常シャンプー(特に市販のシャンプー)は汚れを落とすもの=洗浄力がとても強い
洗浄力効果が強すぎると元々髪に備わっている栄養分まで落としてしまい、縮毛矯正をしている髪にダイレクトに影響します。
もちろん、市販のシャンプーが全部ダメなのかというとそうではありませんが、美容室で販売しているものを使うと髪の毛も綺麗になりますし、癖が戻るなどを防ぐことができるのでできればサロン専売品がおすすめです。
縮毛矯正でストレスフリーの朝を過ごせる話
以上が縮毛矯正についての話でした。
「クセ毛に悩み、髪がまとまらずイライラする」「朝は特に時間がなくヘアセットがめんどくさい!」そんな悩みを解決してくれます。ストレートアイロンをする時間を最小限にすれば時短になり、余裕のある時間を過ごすことはストレスフリーということです。艶髪ストレートになって髪も気持ちもハッピーになりましょう!
縮毛矯正をかけて時間短縮したら、あなたは朝の時間をどう使いますか?
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