髪の毛をきれいにしたい!でも、やり方が分からない。
もっと簡単にしたいけど、どうすればいいのかな?
そこで本記事では、次のことをお伝えします。
- 美髪のためにはまず何をする?
- 髪の仕組みや傷む原因
- 日常的な基本ヘアケアのポイントについて
という僕は美容師歴14年のフリーランス美容師で、美容業界において名誉と権威ある称号”ヘアケアマイスター”取得中です。
ツヤツヤで輝くような美髪は、素敵な人になるための重要なポイントです。
本記事を読めば、ヘアケアの基本がわかり、家での髪の毛に対しての扱い方が変わるはず。
サクッと読んでもらい、今日から行動に移していただけると3か月後の美髪が叶います。ぜひ最後まで読んでください。それでは、よろしくおねがいします。
美髪とは
「美髪」定義は、ツヤがあり、手触り滑らかで、まとまりやすく、健康的に見える髪のこと、キレイな髪のことです。
髪のダメージが多く、美髪になれないと思っている方も多いかもしれませんが、カラーやパーマをかけた髪であっても、きちんとケアをしていればある程度のダメージまでは美髪になることができます。
そして、髪の状態は1人1人違うので髪に合わせたケアが大切になります。
自分の髪が『どうなってるか』を知ること
髪をキレイにするためにまずやらなきゃいけないことは自分の髪の状態を知ること、認識することです。現状を把握することです。
現状把握→原因分析→対策検討→実行
この一連の流れが大切です。
自分の髪がどの状態か確認する方法
- 自分の後ろ姿を客観的にみる
- 髪が濡れているときの髪の状態
- 髪の乾きが遅いかどうかの時間
自分の後ろ姿の写真を撮影する、してもらう
意外と人は後ろ姿をよく見ているものです。そして、その中でまず目につくのは髪の毛です。
髪は個人の印象を大きく左右する要素の一つです。人は視覚的な情報を元に他人を判断したり、第一印象を形成したりすることがよくあり、写真を撮ることによって客観的に見ることができます。
「意外にパサついてるな」「ツヤがなく老けて見えるな」など感じたり、認識することが大事です。
髪が濡れているときの状態を確認
髪が濡れているときは表面のキューティクルが開いています。クシでとかしたり、指に巻きつけたりして確認しましょう。髪が引っかかりクシ通りが悪いなら髪が傷んでいる証拠です。
後は、濡れた髪2~3本を指に巻きつけてみます。健康な髪の場合、元の形に戻ろうとします。巻きついたままの場合はタンパク質の結合が弱っていて傷みがあります。健康な髪はタンパク質(コルテックス)がたっぷり詰まっていて弾力があるため、まっすぐに戻ろうとし、傷んだ髪は中身がスカスカになっていてコシがなく、元に戻る力がありません。
ドライヤーで髪を乾かす時間の長さ
美髪のような健康な髪の毛はキューティクルが整っていて、髪の中にタンパク質や栄養分がギュッと詰まっています。しかし傷んでいる髪は、キューティクルが剥離していて中も空洞になっていることが多いので水分をたくさん吸収します。そのため乾きが遅くなってしまいます。
枝毛がある、雨の日に髪が広がる、髪がもつれる、光沢が無い、パサパサして見える
など見た目でチェックする方法も簡単に出来ます。
髪の仕組みや髪のツヤについて
中心にあるのがメデュラ、その周りをコルテックスが覆い、表面をうろこ状のキューティクルが包みこんでいる状態です。毛髪の大部分はタンパク質からできていて、主にケラチンと呼ばれるタンパク質からできています。
健康的な髪の毛は、このタンパク質や水分をキューティクルによって守っている状態なのです
髪のツヤは、髪に当たった光が反射することで生まれ、まっすぐな髪やなめらかな髪は光が反射しやすいです。
簡単にいうと、引き締まったキューティクルが反射した光のことを髪のツヤと表現します。
一方、うねった髪や傷ついた髪は光をまっすぐ反射しないため、ツヤ感が出づらくなってしまいます。
髪が傷み、キューティクルがダメージを受け、中の水分が流出してしまうと髪が乾いた状態になります。通常は整っているキューティクルの形状が乱れることで、見た目もツヤがない状態になってしまいます。
そもそも髪が傷む原因
- 摩擦
- 乾燥
- 紫外線
※肌もこの3つが大敵とされています。
- 摩擦・・・髪が濡れている時が一番傷みやすい状態です。髪の毛のキューティクルは、濡れると開く性質を持っていて、髪が濡れたまま寝るとシーツや枕と摩擦が起きて髪が傷んでしまいます。シャンプーのときにゴシゴシと強くこすったり、クシでとかす時も雑に扱ってしまうとダメージの原因になります。
- 乾燥・・・自然乾燥をすると、髪が乾燥してパサパサになりやすく、特にキューティクルが開いたままだと水分が蒸発しやすく、髪の乾燥によるダメージが増加します。キューティクルは、熱にも弱い性質があり、高温のヘアアイロンを使ったり、長時間ドライヤーをかけるのもダメージの原因になります。乾燥する原因は、摩擦や熱、紫外線など様々あります。
- 紫外線・・・紫外線のダメージ受けると、髪のタンパク質構造が弱くなり髪の弾力性が失われ傷みやすくなります。髪が乾燥しパサついたり、枝毛や切れ毛、ごわついたりする原因に。太陽は髪の上付近に当たりやすく、特に染まった髪色は紫外線による褪色が起こりやすいので注意が必要です。
美髪のための日常的な基本ケア
ダイエットや健康意識が高い人の食事が大事なように髪にとっても日々のケアが大事です。
シャンプー
シャンプーは傷みます。なぜなら、シャンプーは洗剤(油脂を取り去るもの)だからです。
適度な洗浄力のシャンプーで傷みを最小限にしましょう。余分な汚れはしっかり落としつつ、毛髪内部の油分はしっかり残せるアミノ酸系成分が配合されたシャンプーがおすすめです。
シャンプー手順
- ブラッシング・・・ブラッシングする事によりシャンプーの泡立ちを良くし髪の毛の汚れを落としやすくなります。絡みづらい人も洗いやすくなります。(ブラッシングとは、髪や頭皮にブラシを使って手入れを行う行為のこと)
- 予洗い・・・少しぬるいなぁくらいの温度(ベストは38°C前後)でしっかりすすぎます。熱すぎると頭皮の脂を取りすぎてしまうので乾燥の原因になってしまう事があります。予洗い目安は2〜3分で、ただ濡らすだけではなく、「シャンプーはもうしなくていいんじゃないの?」というくらい洗い流すと汚れが8割くらい取り除くことができます。
- シャンプー・・・髪の汚れ自体はしっかりした予洗いとシャンプーの泡がつくだけで落ちてくれます。シャンプーは髪を洗うのではなく頭皮を洗うという意識です。指の腹を使って洗い、爪は絶対に立てないようにしましょう。
- マッサージ・・・頭皮を柔らかく動かすイメージで頭皮をマッサージします。マッサージを取り入れることで頭皮の血行が活化し、抜け毛予防にもリフトアップにも効果的です。手のひらで頭皮全体に均等に圧をかけながらグリグリするだけでもいいのでやってみましょう。
- お流し・・・しっかり流すことが大事です。シャンプーの流し残しが頭皮トラブルの原因として多いです。シャンプーの成分が地肌に残るとかぶれや毛穴つまりを招くので念入りに流しましょう。
トリートメント
髪質に合ったトリートメントで正しい付け方をすることが大事です。髪質に合わなかったり、間違った付け方はせっかくやっているのにもったいないです。最大効果を発揮しましょう。
トリートメントのつけ方
- シャンプーした後、できるだけしっかり髪の毛の水気をとる。
- トリートメントを手にとり、毛先から中間に向かって馴染ませていく。
- 目の荒いクシで毛先から優しくとかして全体に均一に馴染ませる。
- 髪に押し込むようにトリートメントを優しく握り込む。
- 放置が必要なら規定の時間放置する。(その間に体を洗ったり、お風呂浸かったりする。浸かる場合はダッカールで止めたりタオルターバンをする)
タオルドライ
タオルドライは、髪を拭くではなく頭皮を乾かす(拭く)というイメージで行うのがポイントです。髪が濡れるとキューティクルが開き、開いた状態は摩擦ではがれやすくなっています。髪を拭くようにして乾かすと摩擦でキューティクルがはがれて傷んでしまうので、枝毛や切れ毛の原因になります。
タオルドライのポイント
- 優しく頭皮の水分を取る・・・タオルに水分を染みこませて上げるイメージで、優しく頭全体の水気をとっていきます。ゴシゴシするのではなく、地肌を揉み込むようにして拭いていきます。一緒に頭皮をマッサージしてあげるとリラックス効果もあり効果的です。
- 髪の毛の水分をとる・・・髪全体を優しくタオルで包み込むように、両手で挟んで水分をとっていきます。上から下に向かって、優しく水気をとってあげましょう。自分の髪をいたわってあげ、大切に扱っていると自己満足感や自信にも繋がり気持ちの面でもポジティブになるので特におすすめです。
髪を守る基本のヘアケア
洗い流さないトリートメント
洗い流さないトリートメントは、アウトバストリートメントとも呼ばれるヘアケアアイテムです。トリートメント同様、付け方が大事になります。
洗い流さないトリートメントのつけ方
- 風呂上がり、タオルドライで水気をとる。
- ヘアオイルを適量手にとる。(量は多過ぎても少な過ぎてもNG!適正量の目安は商品説明に)
- 毛先から中間、表面と順番に馴染ませる。(一番乾燥しやすい毛先から付けていきます)
- 目の荒いクシでとかして、全体に均一になじませる。
- ドライヤーで8割乾かしたら、もう一度少量の洗い流さないトリートメントを髪全体になじませる。(重ね付けすることで毛先の乾燥を防ぎ1日中潤う髪をキープ)
ポイントは3つで、
- 適正量を守る
- 目の粗いクシでとかすこと。
- 8割乾かした時、再塗布する。
ドライヤー
髪は熱や摩擦に弱く、特に濡れているときはデリケートな状態です。ドライヤーの過剰使用や頭皮に過度な熱を当てることは、髪や頭皮を傷つける原因になります。根本よりも毛先の方が毛量が少なく、乾きやすいためにダメージが蓄積しやすいです。頭皮が湿ったまま放置すると、雑菌の繁殖が進み、不快な臭いの原因になります。適切なヘアケアと乾燥を心掛け、優しく扱うことが髪や頭皮を守る重要なポイントです。
ドライヤーのポイント
- 根本から乾かす・・・根元が乾けば毛先は自然と乾いていきます。地肌からドライヤーまでは15cm~20cmくらい離した距離をキープし、同じとこにばかりあてないように小刻みに動かしながらあてててあげるようにしましょう。
- ドライヤーの風を上から下に向けて乾かす・・・髪のキューティクルには向きがあります。
根元の部分から毛先のほうに向かって重なっているのでその向きにそうように根元から毛先に向かってあててあげましょう。上から髪に対して斜め45度の角度で当てると、キューティクルが整います。 - 最後は冷風を髪に当てて余熱を取る・・・9割くらい乾けば十分で、それ以上乾かすとオーバードライになってしまいます。根元が乾き毛先に少し湿り気がある程度まで乾いたら、温度が低温の冷風にして冷ましてあげましょう。キューティクルが引き締まり髪表面のキューティクルが整います。
ドライヤーは、基本的にワット数が大きいものほど温度も風量もあがり、特に1000~1200ワットのものがおすすめです。
ヘアアイロン
髪は熱に弱いため、高温で長時間アイロンを当てると変質して傷みの原因になります。最近のヘアアイロンは温度を調整できるものが多く、中には220℃まで熱くなるものもあり注意が必要です。
タンパク質の熱変性(タンパク変性)・・・ほとんどがタンパク質で出来ている髪の毛は、熱を与えすぎると固まってしまいます。約130°Cぐらいから始まってしまい、生卵に熱を加えるとゆで卵になるのと同じ原理で硬くなります。
130°C以下で スタイリングした方が髪に優しいのはホントなのだけどなかなか仕上がりに満足いかない事もあります。極端に低温でスタイリングした場合、カールやストレートがつきにくく、同じ毛束に何度もじっくりとコテ・アイロンを通すこととなり髪へ過度に摩擦や熱を与えてしまい、結果的にダメージに繋がる場合もあります。少し高めの温度・短時間でカールやストレートを作る方が仕上がりはもちろん、髪の傷みも少なく済むこともあります。
コテやアイロンを髪に当てたとき、コテやアイロンの発熱部分は冷えた髪(髪の中の水分量)により熱を奪われるため、約40~60℃ほど温度が下がります。なので、髪の水分量、ダメージによって温度調節をしましょう。そして、ヘアアイロンにもダメージケア系のものがありますので、そういったアイロンを選んでみるのもいいでしょう。
意識して少しでも行動すれば美髪になれる話
以上が美髪になるための第一歩の話でした。
自分の現状を知ることなくして、髪をきれいにすることはなかなか難しいです。現状を知ることが問題解決への大切な手掛かりになるからです。
このように現状をしっかりと把握することで、どのような対策をとるのかが変わってきます。そして、対策に対しての日々のケアを意識して行動することがとても重要です。
あなたが必要な対策は何ですか?
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